ほげたつブログ

Unreal Engine 4 を使ってなんかやります

中堅と呼ばれ始めたゲームプログラマだけど、新人時代の事を書いてみる

入社前

普通の高専生だった。総合的には平均以下の学力で、プログラムに関しても授業でCをちょっとやっていたくらいだったから、インターンで日立に行った時に書いたプログラムを見せたら「高専生ってこれくらいのレベルなんだ…」って驚かれ方をされるくらいには酷かった。まぁ高専生なんてこんなもんだよね。全体的にヌルい。大体は学校のコネで仕事を決めて、そこで定年まで安定した仕事ができればいいなって感じにゆるく考えてる。

就職活動の時期になってから、ゲーム好きだしゲーム作る仕事がしたいなって気持ちが出てきてコンシューマ系のゲーム制作会社を片っ端から受けてみた。本当は企画屋をやりたかったけど、競争率が高そうだからプログラマやるかーなんて考えているしまっている糞コード量産機だった。もちろん落ちまくった。でも12月の頭に、最後の一社と決めていた会社から奇跡的に内定を貰えた。

入社

入社したのは名前を出せばゲームをやってない人でも知ってるくらいの中堅ゲーム会社だった。その年の新人は自分を含めて8人。それなりの規模の会社だったので、最初の二ヶ月は研修として色々な部署で仕事体験みたいなことをさせてもらった。それからコンシューマコンテンツ開発部に配属され、プログラムの研修として上長から出された課題に取り組んでいた。その頃は床井研究室にお世話になった。

この頃の自分はよくやっていたなと思う。新人らしくやる気に満ち溢れていた。研修とかいいから早くゲームが作りたいという気持ちが強かったので、課題を終わらせては上長に「そろそろゲームを作らせてくれない?」って感じに催促しに行ってた。新人だから人月の話とか大人の事情なんて知らないし。そうやってしつこくしていたら開発中のDSゲームのソースコードを見せてくれることになった。それからは食い入るようにコードを追っていた。でもそれだけじゃ放置プレイされそうな臭いがプンプンしていたので、目についたコードを綺麗にして上長に見せてドヤァァしていた。忙しいのに本当にウザかったと思うよゴメンね上長。

入社して三ヶ月

念願叶ってDSゲームの開発メンバーとしてアサインされた。テンション上がりまくった。
一週間後、プロジェクトがペンディングした。
もう笑うしかないよね。ちょっと落ち着いた。そのまま夏休みに入った。

夏休み明けから同じメンバーで、新しいプロジェクトがスタートした。ペンディングとは言いつつも、名前とゲームのメインコンテンツ部分を作り替えて同じようなゲームをまた作ってた。他のプログラマはプログラムを書きつつディレクションもやっている上長と、ベテランのプログラマが二人だけだった。その頃も時間を見つけては他の人が書いたコードを読んでいたな。

入社して半年

ベテランプログラマの一人がゲームのメインコンテンツ部分を作っていたのだけど、その人は良くも悪くもベテランでお固い人だったので、遊びとしては面白くないものが出来上がっていた。
そもそも企画から面白くなかったけどね。
とはいえ、実装が真面目過ぎたのが仇となり手触り感がだいぶ悪かった。そしてディレクタは何を思ったか、プロジェクト終盤にメインコンテンツ部分を新人に作り直させるという無謀な決断に出たので、仕方なくフレッシュマンパワー(有り余る時間と体力)を消費して作り直した。作り直し前よりは良い手触り感になったと思うので、やって良かったとは思う。(コードとして綺麗なのかはさておき)
企画は同じだから糞には変わりなかったけどね!
案の定売れなくてチームも解散した。プロジェクトが終わってからは振休で一ヶ月も出社せずに家を守ってた。

二年目

部署移動になった。コンシューマコンテンツ開発部であることは変わりなかったけど。そこで自分の師匠と呼べる人に出会った。自分の人生を変えたと言っても過言じゃない人。とにかく今まで見てきたコードとは違う、美しく合理的なコードを書く人だった。自分はその人のコードに惚れたのだと思う。毎日欠かさずコミットログを漁り、その人がコードに込めた考えを読み取ろうとしていた。それがわかった時は達成感で満たされていたし、わからなかったら意図を教えてもらってた。この頃になると新しい技術やコードの書き方を模索するのに夢中になり、プログラマとしては糞コード量産機からダメプログラマくらいまでには昇格していたと思う。仕事は忙しかったけど、今の自分を形成した大事な一年だった。そして三年目になる直前に、会社が買い取られた。

それから書くのが面倒なくらい色々あって現在(五年目)

ばっちりGとかDとかのソーシャルゲームの大波に飲まれた時期もあったけど、今は小さなゲーム開発会社に転職してプログラマやってる。コンシューマゲーム業界ではそこそこ有名で、技術力で勝負していくような会社なので学ぶことは多い。ダメプログラマから、やっとプログラムで飯食ってますって言えるくらいの普通レベルにはなったと思う。

まとめ

つまり新人の頃は他人の美しいコードでも糞コードでも、とにかく色々と読んでみることが大事ってこと。美しいコードに出会って自分でも書いてみたいと思うようになったら、途端にプログラムは楽しくなる。あと自分はC++を書く機会が多いけど、C#とかPythonとかJavaScriptとか色々と使ってみると視野が広がると思う。PHPはもうお腹いっぱいです。GitHubとかQiitaとか技術系ブログを見れば高いレベルで構築されたプログラムが公開されていたりもするし、読むべきコードは尽きない。自分もまだまだ25歳になったばかりの若造だから、もう一つ上のステップに行きたいと思ってる。